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2005年03月07日

なぜ選ぶたびに後悔するのか

なぜ選ぶたびに後悔するのか』 バリー・シュワルツ 瑞穂のりこ訳
ISBN4-270-00038-4
1800円 ランダムハウス講談社

最初は「今の世の中はいろいろ自分で決めなくてはならず大変だ」という単純な話かと思ったが、結構面白く読むことができた。

要約:
世の中には2タイプの人がいる。マキシマイザー(最大化人間)とサティスファイサー(満足人間)である。
マキシマイザーは自分が最高の選択をしたと思いたがり、最高の選択の場合でないと思う場合はそれを悔やみ、選択したこと自体を後悔してしまう。反面サティスファイサーはそこそこのもので自分が満足できるものであればそれを選択、購入し、それで満足している。
マキシマイザーのほうが実はいい物に囲まれたいい生活をしているのかもしれないが、彼らはそれが最高の選択でない場合、もしくはよりよい物をみつけてしまった時に現状に満足できなくなってしまう。それよりは自分で一定の判断基準を持つサティスファイサーを目指すべきではないか。

感想:
人々の選択行動について詳しくかかれていて興味ぶかい。例をあげると、6種類の中からチョコを試食した顧客がどれか一つを選んで購入する確率は高いが、30種類の中からチョコを試食した場合どれも買わない率が非常に高い。別の例では、フラッグシップモデル(実際には誰も買わない)を立てることで、中堅モデルの売れ行きが(割安に見えるため)非常に伸びる、など。
自分の会社のサービスもやたら品目を増やせばよいわけではないことが非常によくわかる。いままで「売りやすい」メニューはどうしたらと考えていたが、「選びやすい」メニューということはあまり考えていなかった。サービスメニューを適当にパッケージ化して、3つ位の中から選んでもらうのがよいのかもしれない。

さて、自分は・・・12年落ちの車を気に入っている位なので、サティスファイサーかなあ。

おすすめ度:★(最大で星3つ)

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