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2006年05月03日

第一次地酒呑み会

カシスリキュールのミニボトル。どちらかは本物でどちらかは赤梅酢である。単品ではそれぞれ違和感はないのであるが、冷蔵庫の中に両方あるところが非常に紛らわしい。
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胡麻やで地酒の呑み会があった。笠間の同一蔵元の酒を呑み比べようという試みである。呑んべのさた研は所長、研究員とも参加。わざわざ車で乗り合わせ、タクシーで帰る。みな気合い十分。瓶も新聞紙で厳重に梱包され本格的である。
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会場は胡麻やの奧の座敷。床がふわふわしていて大人数で床が抜けないか不安。座敷から店側を覗く
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胡麻や当主からルール説明あり。一番高い順にメモに記載せよ。全問正解者には賞品あり
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発表。全問正解者は残念ながらゼロ。ただ所長と研究員の評定はかなり近かった。好みの傾向が似ているのか。どうも雑味のない順に並べていくのが正解のようだ。
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あとは単なる呑み会となる
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終了し三々五々解散する
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ラウベにも子供が多い。段ボールで遊ぶ
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2006年05月04日

陶炎祭(ひまつり)

陶炎祭(ひまつり)に出かけた。朝9時前になんとか会場の駐車場に滑り込む。
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会場入口前は芝生の小山になっており、子供らは芝滑りが楽しみ
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会場レイアウト。去年とほぼ同じ
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会場直後からかなりのにぎわいである。
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きっずひろばで姫ろくろ体験。最初円柱状の粘土に、真ん中から指を入れていく
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内側の手で広げていく。実は反対側のおにーさんのコントロールがうまい
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すこしずつつぼめていく。このつぼまるのが粘土の不思議なところである
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首ができてきた
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底を糸で切ってできあがり
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姫友もトライ
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並んだ作品。乾かしておく。ほとんど同じ形なのはおにーさんの努力のたまものか
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子供らが遊んでいるあいだにぐい呑みを調達
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ボディーペインティングもやっている。ふらわっちとまめっち
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そのあと内原の農ランドに行く。ここは巨大な温室で大量の苗を直売している
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巨大なテーブルの上に同一種類の苗が並んでいる。
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驚くことにこのテーブルが閉架書架のように動く。はさまれる研究員
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ナス(千両二号)キュウリ(さつきみどり)ゴーヤ(大長レイシ)シシトウ、伏見甘長トウガラシ、ミニトマト(イエローピコ)苗を購入。一日馴化し、明日植える。

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2006年05月05日

一日労働

苗を買ったからには植えねばならない。ネットを張る。家庭用のネットは正方形なのだが、農業用のネットは菱形である。これが非常に悩ましい。24cm角のネットの横幅はルート2で掛けて33.9cmになるはずなのだが、菱形ゆえ上下左右に引っ張ると形が変わる。これをラウベの前面に張りたいのだが、どのように切れば適切なサイズになるか、またその切り方で二時間以上悩む
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ネットがひっくり返るのを研究員が編み物の要領で直す。炎天下でこのパズルのような頭脳労働は大変。農家は寸法にあわせて発注し、原則切らないというのがよくわかる。
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クラブハウスから流れるガルテンコンサートの調べを聞きながら作業に励む。キュウリの支柱立て、マルチ張り、ホットキャップ作り、コンポスト設置、ソルガム播種。

とりあえずホットキャップ。今回ズボラにホットキャップにすいか直播きというのをやってみた
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別に借りた目の前の市民農園。アンドンはナスとシシトウ、奧のホットキャップはカボチャとズッキーニの直播き。芽が出るかしらん。
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ラウベに張ったのにはゴーヤとナス、手前はキュウリとエンドウ豆になる予定
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ミニトマト。あまり過保護にすると良くないということで、不耕耘。いちおうわらを掛けておく
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ゴーヤ。こちらも不耕耘。ちゃんとつくか?来週を待て
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食事が済みメールをチェックすると会社でトラブル発生のメール。突然仕事モードになる。結局お客様側の設定変更が原因と判り、応急対処もできて一件落着。休みの日に同僚に電話を掛けまくって悪いことをした。ビールを呑んで寝る。夢にひし型がでてきそうだ。

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2006年05月06日

築地市場+IKEA

笠間を朝7時に発ち、築地市場に向かう。流石にこの時間は常磐道は快調に流れている。土浦ナンバーの白いプリウスに引っ張られ、銀座出口で8時であった。
築地場外の松村にて出し用本節粉を買う。
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店の親父さんがくれる鰹節が楽しみ
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空いているので場内に行き、岩佐寿司で朝食。並ばず入れるのは珍しい。貝づくしが旨い
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研究員が場内市場に突入している間、波除観音で時間を潰す。玉子塚、海老塚、すし塚、活魚塚など業界団体の塚が並んでいる。研究員は鯖とアサリを購入して戻ってくる。カツオはとうに売り切れだった。
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場外に戻り、山本商店で鶴の子大豆購入。こんなピカピカな豆はどうやったらできるのか
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吹田商店で出し昆布購入。道路拡張に伴う建て替えの掲示が出ていた。この風情ある建物も5月一杯
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吹田商店並びのヨネモトで休憩。こちらも吹田商店と一緒に移転。移転先は場内側の川沿いの建物になる。中から外を窺う
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この風情ある店内も見納め
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自宅に戻り荷物を降ろし、洗濯などした後、南船橋のIKEAに向かう。なんとザウスの跡地。バブル世代には微妙な気分である。ニューヨークのラガーディア空港近くのIKEAには一度行ったことはあるが、それに匹敵する大きさ。

なんと入店に並ぶ。こんな風に並ぶのは幕張メッセの恐竜展以来か。20分ほどで入店。入店時にレイアウト図とチョコレートを1つずつくれる。並んだことに対するお礼か?
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喉が乾いたので2Fのカフェテリアで一休み。右側のレストランブースへは長蛇の列だが、左側のスナックブースは空いている。ワインと水とサンドイッチを購入。様々な北欧家具のテーブルやカウンターが並び、めいめいが好みの席についてくつろいでいる。
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IKEAの陳列は沢山のブースからなり、部屋ごとのコーディネートを見せていく。そこを博物館のように巡る。大きな建物の中で見ている分には違和感がないが、家具は北欧サイズで大きいのに注意。買って帰ると1.5倍くらいにはなりそうだ。物は決して上等ではないが、デザインが気がきいていて圧倒的に安い。家具がここまで安くてよいのだろうか。愛着等とは無縁で、環境が変わる度に新しく生活をビルドアップしていくようなライフスタイルを想定しているのだろう。

姫が退屈してスモーランド(いわゆる預かり施設)に自発的に行くという。薄暗くて楽しそうだ。身長100cmから135cmまでの子供が利用できる
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申込票記入後、胸に名札を貼る
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1Fは食器類、カーテン、リネンなど。そこを越えると巨大なデポが出現。ついに日本にもこの形式の店ができたか。これまでの展示物には全部デポの棚番号が書いてあり、ここからセルフサービスで担いでいく。自分の車で持ち帰り、家で組み立てるのが基本。日本で受け入れられるかどうか。
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北欧の食品も少し売っている。以前お土産で貰って探していたLakerolとクネッケを入手。姫を引き取って帰る。スモーランドはまた行きたいそうな。

そのあと新宿高野により、紅茶と研究員の誕生祝いでチェリーシフォンを購入。誕生日ケーキがシフォンというのもいかがなものかとは思うが、姫はあまりクリームが得手ではない。それにさくらんぼのコンフィチュール(ジャムだが、形がなくペースト状で、加熱がゆるいらしい)を合わせる。ケーキよりソースが高いのがさた研流か。

自宅に帰ってお茶にする。GW中の行楽を一日に凝縮したような日だった。
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2006年05月09日

自動車税が高くなっている?

自動車税を払ってきた。納税通知書を見ると、39,500円だと思っていた税額が43,400円になっている。添付の資料を見ると、「自動車税のグリーン化」なる項目があり、税率が高くなる自動車<環境負荷の高い自動車に対する重課>で、新車新規登録後13年を越えるものについてはおおむね10%の重課となるとのことであった。

お役所仕事の典型だと思うが、今でもリッター11km走る当研究所の車が重課の対象とは。旧い車が環境負荷が高いって一律に言えるのか?せめて新車発表時の10モード燃費が○km/l未満とかでやって欲しいものだ。6年で2回乗り換えて、スクラップ2台分出すのとどちらが環境にやさしいんだろう。プリウス等を除き、燃費もそう劇的に向上しているとも思えない。まあ一割上がっても4,000円程度。税金節減のために買い換えはしないというのが当研究所の結論。

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2006年05月13日

たけのこメンマ作り

金曜深夜に姫と笠間到着。GW直後の週末だけあって道が空いている。これまでの最短時間を記録。
朝から生憎雨がふっている。ナバナの黄色、ダイコンの白、ツツジの赤の対比が美しい。
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ソラマメの莢が付いてきた。エダマメくらいの大きさ。意外と低位置に付く
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夏作に備えてナバナ、ダイコン、ホウレンソウを始末する。ちょっと考えるところがあり、捨て場にもっていかず、畑に穴を掘りその場に埋めることにする。
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ダイコン
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ホウレンソウ。葉の形はホウレンソウだが薄くなっており美味しくない
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ダイコンを割ってみた。中が空洞になっている。この養分が菜の花に変わったか
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ホットキャップで直播きしたタネがきちんと発芽した。スイカ(伊吹)
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カボチャ(雪化粧)
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ズッキーニ(ダイナー)
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15時からたけのこメンマ作り教室。(写真をクリックすると大きくなります)
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講師は地元農家の久野さん。栽培講習会の代行やスポーツ吹き矢など、多芸な方である
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本日の材料。真ん中の瓶は久野さん特製の豆板醤である
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孟宗竹のたけのこ。すでに茹だっているのがありがたい
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短冊に切り水洗いする。節の部分は取り、別にみそ汁の具に使う
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サラダ油で炒め、水(あれば酒)を入れて煮る
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ほんだし、醤油、豆板醤を入れる
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最後にごま油で風味をつけて出来上がり。かなり汁は残る。
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配膳中
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本日の献立。たけのこメンマ、たけのこご飯、たけのこのみそ汁、ぜんまいのお浸しと漬物。
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教室終了後畑を見回る。ビーツは具合がよい
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カブ、ダイコンも大きくなっている
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ナスは元気がないので、直売場で立派な苗を買ってきて横に植える。うまく行ったほうを残すつもり。ただ本日は寒いので、こちらの苗もダメになるかもしれない。
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雨が降っていて他にはササゲを蒔くくらいしかできなかった。来週こそエダマメとトウモロコシを蒔かねば。

東京に戻るが東京も9.5度と寒い。GW中に冬服片づけたの失敗したか。(毎年、この時期に同じようなことをやっている気がする)

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2006年05月14日

食生活について

ガルテン生活も2年目になったので、ガルテン以外のことについても書いていこうと思う。そもそも当研究所のサブタイトルに「共働き子有りの都会生活のノウハウと、週末の笠間クラインガルテンでの農村生活」と書いてあるのだが、ほとんど前者は書いていなかった。手始めに食生活から。

当研究所は所長も研究員もフルタイムで働いており、「父親二人に娘一人」といっても過言ではないという日常である。そのため、週末には一週間分の掃除と洗濯、笠間から持ち帰った(もしくは直売場から購入した)野菜で常備菜を大量に作る。パイレックスの保存容器に入れて冷蔵庫に入れ、平日はそれを冷蔵庫から出して食卓に並べ、食事が終わればまた戻す。考えてみれば毎日同じものをよく飽きずに食べていると思うが、実際旨いと思って食べているので別にかまわない。みそ汁用の出しも週末にまとめて作り、梅干しを入れて冷やしたのちドアポケットに入っている。そのため、大概うちにかえってから20分以内には何か食べることができる。朝も6:45に起きて8:00には出られる。

食事の内容は、主に丸本淑生、辰巳芳子、小林カツ代の著書をメインにその他の料理本も参考によいとこどり+手抜きをしている。大体いつもあるのは、大豆のもやし、青菜のお浸し、ポテトサラダなど。玄米を食べることも多い。築地には2ヶ月に一度は行き、鰹節と昆布と豆、たまには時鮭やアサリを仕入れる。時鮭は解体して切身にした後、再冷凍して出番を待つ。

食材はあまり高い物は買わないことにしているが、当研究所の定番になるとそればかり買っている。醤油と酢はあきる野市の近藤醸造元に四半期毎に行って、丸大豆醤油と純米酢を入手している。もとはといえば五日市の老人ホームに姫の名をもらった大叔母が入っている時に立ち寄ったのがきっかけだ。キッコーマンより色が明るく、味が軽やかである。値段もキッコーマンの丸大豆醤油より安い。酢も純米酢としては安めで、味がきつくなくて良い。所長は子供の頃は酢が嫌いであったが、この酢はOKである。キッコーゴの酢と醤油、築地の松村の鰹節(たまにアメ横の伊勢音のときもある)と吹田商店の昆布によって当研究所の味付けは成り立っているといっても過言ではない。
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醤油は開栓後は瓶、食卓用小瓶とも冷蔵している。これだけで香りが全然違う。うそだと思って試してみて欲しい。醤油というのは常温で置いてある間に香り、味とも劣化するのがわかると思う。良い状態の醤油だと使う量も少量で済み、バランス良くまとまる。

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2006年05月20日

田植え

金曜晩大雨の中を笠間に向かう。22:00頃、三郷インターを過ぎて2キロほど行った追い越し車線でいきなり大きな水たまり。2秒ほど完全に視界がなくなる。幸い無事に通過。久々に怖かった。

ズッキーニ苗がホットキャップのビニールに張り付いていたので外し、防虫ネットにする。
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露地の苺がなりはじめている
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空豆。名前の通り上に向けて突っ立っている。収穫は来週か?
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姫は茨城県主催の農業体験に参加。といってもガルテン脇の畑である。サツマイモと落花生を植えたそうな。
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なんとラウベ内の草捨て場からカボチャが出てきた。昨年食べた雪化粧と思われるが、F1の後のタネがどう変化するか見たいので、このまま伸ばすことにする。
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エダマメ播種。品種は名前に惹かれて購入したビアフレンドである。別に厳正に比較した結果、この品種が最もビールのおつまみ向き、ということじゃないんだろうけど。ネーミングは大事である。
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今日は斎藤塾で田植えが行われる。集合は「笠間のジャージー牛乳」の前川牧場。斎藤さんより先についてしまい、ご主人に牛乳をご馳走になる。「呑んでってよ、売るほどあるんだから。」黄色みが濃いがあっさりしていて美味しい。ご主人に言わせると一般的な牛は高栄養の餌を食べ過ぎだそうな。
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仔牛。ジャージー種は毛が薄い茶色
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餌場に寄ってくる成牛。「なんだよメシじゃないのかよ」という雰囲気
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産まれてから10日ほど。痩せている
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丘の裏手には牛が放牧されている。普通にイメージする牛より遙かに痩せてゴツゴツしている。そして動きが機敏。群れごと走り出しそうな雰囲気である。こういうのが本当に健康なんだろう。
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さて、ここからが田植え本番。長靴が脱げないように、ハウス固定用のビニール紐で縛り上げる
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苗。苗床からロール状になって取れる。これをハガキ大に分割し、4,5本ずつ植える
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苗の一本。これが35本にも分けつする。実は4,5本植えても同じくらいの大きさで増えるのは止まる。つまり、周りのイネとの隙間がなくなる段階で生長が止まる。一本だけだとつかないこともあるので、4,5本毎が無難。
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田圃の手前で植え付けの練習。右手で苗を4,5本取り、中指で押さえてたんぼに「の」の字を書くように活着させる。
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さあ本番
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おっかなびっくり田圃に入る
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動けなくなって難儀する
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だんだん慣れてきた
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作業は進む
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自分の足幅の間と両側に3筋で植えていく。まっすぐ植えるのはなかなか難しい。
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ほぼ作業終了。天気予報では雨とのことであったがなんとか持った。たんぼはJR水戸線のすぐ脇である
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Q&A:
ナス:Q:編み目のように葉に穴が空いている。
A:ゴマ粒より大きいような虫に喰われているのでは。
Q:隣にあとから大きい苗を買ってきて植えたが、前のは抜いたほうがよいか
A:もうちょっと様子見すべき。

ガルテンに戻り作業をしていると雷が鳴って不穏な雰囲気。このあと大雨+雷で一度停電した。1分ほどで復旧
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美しい虹が出た
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メモ:草取り、ズッキーニホットキャップ外し、防虫ネット、エダマメ播種

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2006年05月21日

ほたるの里清掃

朝飯前にカブとダイコンの収穫。秋物にくらべ葉が柔らかい
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ガルテンから八郷方向に上がったところにある「ほたるの里」の清掃に参加。
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椅子代わりの切株からキノコが生えている。「このキノコ何ですか」「さあーわからないねーわかってたら誰か持ってってるよー」とりあえず食用じゃないようだ。
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トノサマガエル
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どこに行っても草取り
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歩行クローラで砂利を運ぶ。こういうものが出てくるところが流石プロ農家である。
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オタマジャクシが山ほど
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さっそく捕まえる
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足だけ生えているのが多い
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観察したところで流れに戻す。ここの周辺はトノサマガエルが多い
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一段落したところでお茶と菓子パンが配られてしばし休憩
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終わりの挨拶。すっかり初夏の空である
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ちょこっと歩行クローラに乗ってみる
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ラウベに戻ると、玄関脇の紫蘭が咲いている
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非常に暑くなり、カボチャのホットキャップも外したが、いきなり涼しくなり水分を持って行かれ黄色く萎れてしまった。大丈夫かな。昨日朝方に外したズッキーニは元気なので、今後は温度変化の少ない朝方にしたほうがよさそうだ。

卒業生からもらったアイリスが綺麗に咲いている
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15:00に図書館経由で帰る。岩間から一番左側の走行車線をのんびり走り、17:00丁度に三郷通過。通勤割引で1,500円であった。
メモ:エダマメネット掛け、カボチャホットキャップ外し。カブ、大根収穫

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2006年05月27日

不耕耘の落とし穴+こまめ

金曜深夜にラウベ到着。

ゴーヤのツルが順当にまきついている
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トマトも順調。花がついてきた
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先週蒔いたエダマメが出てきている。モヤシ状態で頭だけ覗かせている
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防虫ネットからはちきれんばかりのズッキーニ。やはり苗からは早い
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カタツムリ。角を出している。ラウベの至る所に存在
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明日のガルテンの日に備えて、山吹の剪定、草刈りを実施。どうも芝がすこしずつ畑地に進出してきている。エッジを切る必要があるかもしれない。

ガルテンの耕耘機でもっとも稼働率が高いこまめが車輪の修理を終えて帰ってきた
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以前は車輪と抵抗棒を前後に動かすタイプのため、抵抗棒を出さずに耕耘を開始した場合、耕耘爪と抵抗棒が干渉して壊れることが多々あった。今回のパーツは取り付け部がぐるっと回転する。
左側のバネつまみをひいて
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右にぐるっと180度回転する
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抵抗棒が下になった状態で固定される
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こちらのほうが動作が明快でわかりやすい。ちなみに、このこまめにつける作業機はホンダ純正品ばかりでなく、豊富なアフターマーケットがあり、奧深い世界がひろがっているようだ
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ゴボウを植えようとして大穴を開け、掘り進むと「そこにエンサイ植えたのに~」と研究員の声。不耕耘でやろうと思っていたが、さすがに葉物は雑草と見分けがつかない。どうしても雑草を取りきることができないため、苗か、よほど特徴的な作物でないと、どこに植えたかわからなくなってしまう。

斎藤塾。秋蒔きダイコンを春に植えるとどうなるか、の実例。
たいして大きくならないうちに、茎が立派になりトウが立っている。
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べと病になったキュウリの葉。べと病はカビの一種。最近日照がなくじめじめしているのでカビも多い。お天道様が出ればなくなるかもしれないし、少々チッソを増すのも手かもしれない。ガルテンは有機なので、ぼかし(堆肥を一升瓶に入れて水を注ぎ、一週間ほど経った物)をやるか。
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オクラのタネ。左の少ないのは赤いオクラ。タネでは見分けがつかない。緑色は消毒処理の色。
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Q:ゴボウを植えようとおもって穴を掘ったのだがどうすればよいか?
A:そのまま埋め戻すと元の黙阿弥なので、土と交互に有機物をいれてやる。雑草でもよい。また、肥料袋に土を入れて地面を高くすると、掘る手間が少なくて済む。ただ、そのままでは夏場熱を持つので、複数まとめて戸板か何かで囲っておくのがよい。

ラウベに戻り、研究員に「抜いた草を入れると良いんだって」といって他の作業をしていると、大穴が全部刈った草で一杯になってしまった。これではゴボウを植えるどころではない。なんだかなあ。やはり植え付け地図は必要だと双方合意する。
草刈りと穴掘りでくたびれ、早めに寝る。

メモ:レタス収穫、ダイコン抜く。草取り

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2006年05月28日

クラインガルテンの日ですが雨です

今日は「クラインガルテンの日(共用部分清掃)」なのだが、あいにく朝からの大雨で中止になってしまった。炊き出しだけは準備してしまったので10時にクラブハウスに集まり食事をとる
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ログハウスの雑誌の取材の方が訪れた
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他のラウベの方の色紙細工。作者は男性である。ガルテナーはみな芸達者である。実は世の中の人はみなそれぞれ芸達者であるが、普通はそれを知る機会がないだけなのかもしれない。
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ラウベの中の取材。生憎の雨でカメラマンは大変。いちおう収穫風景や大雨の中の播種風景等も撮る。「通常やらないんですけどね」といいつつ蒔く指が泥だらけのべたべた。うーむ。
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玄関横に紫藍が咲いている
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カブはそろそろ鬆がはいりそうだ。耐病ひかりの葉にはトゲがあり、収穫するときにちくちくする。収穫したカブの葉を積み上げる。茎は漬物に、葉はおひたしに。加工すると「かさ」が減るため、できるだけ湯がいたり漬けたりしてから持ち帰ることにしている。060528_07.JPG

これでカブ6本分
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結局ゴボウはまかずじまい。作業がちぐはぐで中途半端な週末であった。まあ、こんなときもあるさ。
東京にもどるとタイミングよく仕事の電話。よく調べると問題はなかった。有り難い。

メモ:エンサイ播種、オクラ播種、カブ収穫、ささげまき直し

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2006年05月30日

シャトルシェフ受難

さた研は共働きなので不在中にも調理が進むシャトルシェフを愛用している。これは外鍋と内鍋に分かれており、外鍋はステンレスが二重になっている「受け皿」であり、内鍋を火に掛けた後外鍋に入れ、フタをすると保温ができるしくみになっている。
本日は姫のところにシッターさんが来る日であった。シッターさんは高校を卒業したばかりの保育専門学校に通うお嬢さんである。当然家事の経験はあまりない。
所長が帰宅すると、なんとなく気まずそうな雰囲気。話を聞いてみると、
「内鍋を電子レンジにかけちゃったんです」とのこと。
5分ほどしたら焦げ臭い匂いがしたのであわてて止めたんだそうな。
「金属の鍋って普通電子レンジに入れないの知ってた?」
「ええ、それは知っていますが、なんとなくボンヤリしていて・・・」
「まあ、鍋を入れるものではない、というのは理解したよね。一つ経験を積んだな。」
残念ながら、この鍋で5分かけても中身は温まってなかったそうな。そりゃ一所懸命に中身を『保護』していたのに違いない。

鍋は樹脂部分にダメージ。フタのツマミが割れ、持ち手も焦げて形がかわってしまった。
ツマミが見事に三等分
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取っ手が焦げて盛り上がっているのがわかるだろうか。
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実は、このシャトルシェフには以前にも試練にあっている。外鍋ごと火に掛けられたのだ。
そのときの研究員の報告(某サイトより)
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鍋が燃えた
保温鍋というのをご存知だろうか。内鍋と外鍋に分かれていて、断熱性能の高い外鍋の中に加熱した内鍋を入れて蓋をしておくと、数時間は保温してくれるので煮込み料理が省エネルギーでつくれてしまうという代物である。

「省エネルギーで調理ができる」というコンセプトのものは他にもいろいろある。鍋の外側にもう1まわり大きな筒を隙間を空けて固定し、熱源にかけたときに、その隙間を上昇する熱い気流を有効に利用しようというタイプもある。普通の鍋を保温性のいい綿入れのバッグで包んで保温するものもある。検索エンジンで「省エネ、料理、調理」などで引くといろいろ出てくる。各機種ともそれぞれ面白い。

もちろん、そんな機具をわざわざ買わなくても、少し厚手の通常の鍋を加熱してから電子レンジの庫内に入れ、ドアを閉めて2時間もおけば、カレーの下煮くらいならできてしまう。とはいえ、これでは冬場はやはり力不足、夏の暑いときに多少省エネ暮らしができる程度のことでしかない。

さて、我が家では子供の保育園からのお迎えを時々ベビーシッターさんにお願いしている。夕食は作っておくことになっている。保温鍋はこういう場合には大変ありがたい。前夜に下ごしらえし当日ルーを入れるだけなのでカレーをしょっちゅう作っている。ご飯は朝炊飯器のタイマーをセットしておけばそれですむ。

先日、その保温鍋にカレーをいっぱい作り、炊飯器を仕掛けていつものように出かけた。唯一いつもと違ったのはベビーシッターさんが保育学校で勉強しはじめたばかりの初々しいお嬢さんになったことだった。

帰ってみると、保温鍋の外鍋が流し台でへたっている。外鍋の下側、はかまのところを覆っていたプラスチックがほとんどなくなっている。その黒いプラスチックは、綿菓子のでき初めの太い部分のようにへろへろとガスレンジから流し台まで糸を引いている。一度溶けたプラスチックの残りは、ザッハトルテにコーティングしてあるチョコレート、いやパイ投げに使われたメレンゲのごとくガスの火口と五徳を覆っている。

聞いてみれば保温なべを外鍋ごと火にかけたとのこと。鍋が燃え出したが、ともかく火はすぐ消えたと。幸い誰にも火傷はなかったし、無事で済んで何よりであった。臭いもその時はさぞすごかったろうと想像するが、ともかくその程度のことで事なきをえた。我が家のちびに至ってはどうやらお祭りみたいなものだと思ったらしく、むしろ喜んでいる。カレーは結局皿に盛ってからレンジでチンして食べたそうな。

外鍋には火にかけるなと書いてあるが、何せ十年選手の鍋ゆえ表示はその気にならないと読めない程度にかすれている。確かに保温鍋を見たことがないひとならば、ガスにのせてしまっても不思議はない。(ウエブサイトで現行の製品をみたら鍋敷きのような足がついており、いかにも火にかけにくそうな形になっていた。)

鍋はともかく、ガス台の復旧は急がねば明日の朝困る。ガスコンロを火口と受け皿、五徳に分けて、マイナスドライバーでコーティングを剥ぎ取っていく。旦那はぶつぶつ言いながらドライバー、ラジオペンチ、はてはニッパまで持ち出している。お猿のラッキョウむきではないが、はがす作業というのは、なにか原始的な快感があるのではないか。五徳の突起の形にすっぽり抜けたときなど、嬉しそうにしか見えない。2時間ほどでガス台は復旧した。

これで保温鍋には懲りたわけではない、外鍋の修理をしてまた使うということで飽きたらず、多分この際だからとカタログを集め、省エネ調理器具をひとつ買うべく検討を始めるだろう。何分にも私はこの手の「科学的な」台所用品が大好きなのである。
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読み返してみると、シチュエーションが非常に似ている。私も18の時はポカばかりしていたものだ。
しかし、ここまで様々な試練をうけているシャトルシェフは他にあるまい。ある意味丈夫なものだ。

研究員が帰宅して子細に観察し落ち込む。今のところ型番不明(外が焦げてるし)。大丈夫、部品は手に入ると思うよ。以下続報を待て(笑)

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